CASE STUDY /

製品の導入・活用事例のご紹介

BM&Wの製品を実際に導入されたお客様に、現場でのソリューションや、
実際の活用についてなどをインタビューしました。

  • < CASE 2 >

    太陽光パネルを用いた雀除け。
    実験を重ね。効果を実証。

    越後農産株式会社 代表取締役

    関 泰明様

最先端の技術を使ってもっと楽に農作物を守ることが出来ないか。

関さんが導入された「バードファイター」はご自身も開発段階から係ってらっしゃったとか。

私が代表を務める「越後農産株式会社」は、新潟県長岡市の川口というところでコシヒカリともち米を栽培しています。農家は病害虫や雑草、鳥獣などと常に向き合わなければいけません。ですから、昔から様々な知恵を凝らし、これらの被害から作物を守ってきました。
そんななか、BM&Wさんとお会いする機会があり、最先端の技術を使ってもっと楽に農作物を守ることが出来ないか考えるようになったのです。そこで真っ先に浮かんだのが、雀除け(バードファイタ―)でした。

雀による農作物の被害というのは具体的には。

私たちの田んぼには、毎年、稲が穂を出す時期(出穂・しゅっすい)になると、それをめがけて雀がものすごい集団でやってくるんです。コシヒカリより早い時期に穂を出すもち米がターゲットです。出穂でまだ米にはなっておらず、噛むと甘い汁が出る。これが雀の大好物なのです。一度やられると、2週間で3割くらいの稲が被害を受けてしまう。それを避けるために、農家では雀除けに田んぼの周囲にタコ糸を張るんです。しかし私たちの田んぼはもち米だけで5ヘクタールもあるので、それも容易ではありません。

単調なただの「音」ではなく、雀が嫌がる音を出し、効果を実証。

「バードファイター」のヒントになったのは?


あるお年寄りの農家さんが、トランジスタラジオを鳴らしていたら雀が寄り付かなかったというんです。それで試しにやってみたら効果があった。「これはいい」と20台ほど買い集めてやってみました。そうしたら効果はあるのですが、電池が2日くらいしかもたない。2、3年続けましたが、これはこれでコストも掛かるし電池交換の手間も大変。
そこでBM&Wさんと相談して、太陽光パネルを使うことにしました。ラジオのような安価なものではないので、1台で1ヘクタールくらいがカバーできるよう、スピーカーも大音量対応のものにしてもらいました。


インタビュー写真

2年くらい実験を重ねて、効果は実証できました。

実際に使ってみて、効果はありましたか。

2年くらいBM&Wさんと実験を重ねて、効果は実証できましたね。単調なただの「音」では雀がすぐに慣れてしまい効果が薄れるので、歌謡曲やクラシックなどの音楽を使うようにしました。それでもやがて雀はそれも「怖いものではない」と思ってしまうので、ランダムに天敵である鷹の声をまじえる。これがポイントでした。ボリューム調整やタイマー設定も簡単にできるようにしてもらったので、雀の活動しない夜間には自動で電源が切れますし、ご近所への迷惑も最小限にすることができるようになりました。

少しでも農家の助けになれば、係った私としても嬉しいです。

今後期待することは。


インタビュー写真


新潟県内、特に中越エリアでは鳥に加え、猪や猿の被害が多く報告されています。特に猪の被害は深刻です。一度入られると、その田んぼ全体が獣臭くなってしまう。収穫したコメも農協で引き取ってもらえなくなる。雪国ですから、猪除けの電気柵は漏電の危険性があるので、雪が降る前に取り除かなくてはなりません。その工事費も結構なものです。こういった害獣に「バードファイター」のようなもので対応できれば農家はすごく助かると思います。また、地域ごとに私たちとは違った被害もあることでしょう。それに合わせて、どんどん改良していって欲しいです。少しでも農家の助けになれば、係わった私としても嬉しいです。


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